しじゅうから

庭の大きなシャクヤクの枝にしじゅうからがとまった。足元で何か動いている。よく見ると蛇の目蝶らしい蝶が羽をばたつかせているが、しじゅうからにしっかり足で押さえられている。2~3回つついていたが蝶がふらふらと飛び立った。その瞬間鳥は空中で蝶を捕らえ再び枝に止まって足で押さえてつつき始めた。逃げ切れず餌食となったようだ。暫くつつくと羽がふわふわと宙を舞い落ちた。鳥は相変わらずつついている。数分後食べ終えたらしくくちばしをしきりに枝にこすりつけて繕い始めた。満足そうな風情で飛び立っていった。自然界の淘汰だ。しじゅうからはカラスや鳶、鷹に怯えて暮らす。人間界も同じなのか?